寒冷地仕様車とは?スノーボード沼にハマったら知っておきたい車のこと

Snow Life
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スノーボードにハマると、毎週どこかの雪山へ車で出かけるんですが、雪道運転や寒冷地での使用は思ってるよりも車を痛めつけます。愛車の準備、ちゃんとできていますか?

ということで、スノーボーダー目線で寒冷地仕様車のお話をしたいと思います。

本州の街中あたりに住んでいると聞き慣れないワードですが、非寒冷地仕様車のまま雪山で何にも気にせず乗っていると車の寿命を縮めることもあります。実は私も無知すぎたので馴染みの車整備士さんによーく教わって準備しました。今回はそんな内容をシェアしたいと思います!

※ガソリン車の場合のお話です

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寒冷地仕様車とは

寒冷地仕様車とは、その名の通り寒冷地で車を安全に走行する事に対応した仕様になっている車です。本州で購入する車ではオプションとして選択することもできますが、北海道のような極寒の地で新車を買おうとすると寒冷地仕様が全車標準装備であることが基本のようです。

 

ちゃんぴー
ちゃんぴー

メーカーさんによって多少の違いはありますが、参考までにこちら世界の!トヨタ社が公表している情報です!

出典:トヨタ公式ページ 寒冷地仕様について

https://toyota.jp/pages/contents/faq/car/each-model/sienta/002_p_001/q13.pdf

Check!
国内メーカーでいうとトヨタや日産の車はこんな風に”寒冷地仕様”というものがありますが、スバルやマツダの車はこの設定はなく、寒冷地で使用することも想定されていますので、メーカーによって、またガソリン車やディーゼル車などかによっても違ってくるんだということは頭の片隅に入れておきましょう!

さて、ちょっとよくわからないカタカナも並んでしまいましたので、トヨタさんの情報を参考にしながら一般的に寒冷地仕様として知られるオプションを簡単に説明してみます。

寒冷地仕様車の一般的なオプション

《1》フロントヒーターの強化
補助ヒーターで、始動直後からエンジンが暖まるまでの間に室内暖房を補います。

《2》リアヒーターの強化
後部座席の暖房が強化されます。

《3》ガラス電熱線
凍結対策のためフロントのワイパーとガラスの接触部分に電熱線が付きます。ワイパーが凍ってくっついてしまうのを防ぎます。

《4》ワイパーモーター
降雪時に使用することを想定して、重い雪でもかき出せるようワイパーモーターが強化されています。

《5》ミラーヒーター
電熱線でドアミラーを暖めて結露や曇りを防止します。

《6》リアフォグランプ
降雪時に走行する時に後続車へ認識させる目的です。テールランプやブレーキランプよりも照度の高いランプを使用します。

まず一旦ここまで、《1》〜《6》はメーカーさんで新車を購入時に一般的につけることができるオプションです。氷点下のかなり厳しい寒さや吹雪に対応できるよう暖房の強化や電熱線を入れる等、車本体に施すテクノロジーですね。

Check!
金銭的なことを考えると、標準装備にオプションを加えるので、当然価格は上がります。また、追加で装備を加えるということは車体もそれだけ重くなりますので、標準装備と比べたら燃費も多少落ちることが予想されます。

非寒冷地仕様車はここを気にしてあげよう

そしてここからは非寒冷地仕様車にも取り付けや変更などが可能な項目です。スキー・スノーボード沼にハマって寒いところにしょっちゅう行くよって自覚のある方は気にしてあげましょう。

《7》バッテリーの容量
冷え込むと能力が低下してエンジンがかからなくなったりします。容量を大きくすることで寒さによる性能の低下をカバーします。私も自車で可能な1番大きいものをつんでいます。ただしいくら大きくても注意したいのは寿命です。適性年数で使いましょう。
※適応サイズをよく確かめてご購入ください

《8》冷却水(LLC)
LLC:ロングライフクーラントといって、エンジンの冷却水です。これが凍ってしまうとエンジンが壊れてしまうこともあります。標準装備の車では濃度30%で−15℃くらいまで凍らないように対応するようになっているのに対し、寒冷地仕様では濃度50%で−35℃くらいまで対応のものを使い凍結を防ぎます。

《9》エンジンオイルの粘度
エンジンオイルは温度によって粘度が変化します。寒さでうまく機能しないとエンジンやバッテリーの故障につながります。標準装備の車では10Wくらいの粘度で入れていることが多いです。10Wだと大体ー20℃以上が使用範囲ですが、0Wだと−35℃くらいまで対応します。寒冷地仕様では10W以下の、0Wか5Wのものに変えれば粘度を保てます。

《10》ウォッシャー液
一般的には希釈されたものを入れていますが、濃度が低いと凍ります。−40℃くらいまで対応する寒冷地用のものがカーショップでも簡単に手に入りますので、交換しましょう。

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《11》雪用ワイパー
夏と雪山ではワイパーをチェンジします。雪用ワイパーを使用することで、着氷着雪時にガラスにくっつきにくく、雪をしっかりかき出してくれます。経験上、極寒の地で雪用を使っていないと地獄です。ワイパーが付いてない車に乗るようなもんです。
※適応サイズをよく確かめてご購入ください

《12》防錆加工
雪道では融雪剤が撒かれた道路を走行することが多くなりますが、その主な成分は塩化ナトリウムです。潮風を浴びる海沿い同様、”塩”は金属を腐食させます。

その対策として

ボディの塗装を二重にするなど強化
特に重要なアンダーボディ
・足回りへの錆止め加工

などがあげられます。

ちゃんぴー
ちゃんぴー

これはどんなスノーエリアに行くにも一番気にした方がいいじゃないかと思ってます。実際私も車1台ダメにしています。。。マフラー落ちました

○ートバックスのようなカーショップでも1万円弱とかで施工してくれるのですが、簡単なスプレーを噴霧するだけなんですよね。私の周りでも評判はあまり良くないです、”やらないよりはマシ”というレベルで考えた方がいいかもしれません。できれば車の塗装工場や整備工場でやってもらいましょう。種類がありますが、私はノックスドールをお勧めします。というかどこの整備士さんも「全然違うね。錆びてからでもやった方がいい」と言いますね。数万円かかりますが錆びてマフラー落ちたり最悪廃車になるより絶対いいですよね。

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豪雪地帯では寒冷地仕様が絶対に必要か

これは素人では判断し難いので、車の整備士さんにかなり相談しました。雪がたくさん降る豪雪地帯においては、必ず寒冷地仕様でないといけないのか?

結論から言うと、たとえ北海道でも必ず寒冷地仕様でないと車が壊れますよ、動きませんよ、ということではないそうです。重要なのはその地がどのくらいの冷え込みになるかということ。

同じ北海道でも内地などの連日−30℃くらいまで冷え込むところ、例年−15℃くらいまでの冷え込みのところ、地域によって全然違います。本州だからと言えど−30℃近くを記録した地域もありますので、まずは自分が行くエリアの想定される気温をしっかり把握して、それに合わせて備えるということが一番重要だそうです。

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どんな時に寒冷地仕様の必要性を感じる?

最高気温でも氷点下であることが当たり前のような極寒の地域では寒冷地仕様車であることが望ましいとのこと。また、ウィンタースポーツをする人ならあって損なことはない装備です。

私自身、寒冷地仕様車じゃないときついなと感じたのは−20℃以下になり得る環境の時が多いです。そのくらいの気温では降雪時ワイパーをいくら高速で動かしても一瞬で凍っていくので視界確保が難しい時がありますね。ミラーも見えないから後方も確認しづらいなど、電熱線やリアフォグランプの必要性を強く感じた経験があります。

今度別記事で、どのスノーエリアはどのくらいの装備心構えが必要か、なんてことも書きたいと思います。(追記:こちらの記事⬇︎にまとめました!)

スキー・スノーボード沼にハマってしまった方はこんな車の整備もきっとワクワクしながらやってるはず!お金で買える安全は買って、より楽しいスノーライフを!

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