スノーボードやアクションスポーツってどうしても怪我がつきもののスポーツですよね。どんなスポーツでも怪我のリスクはある程度あるとは思いますが、リスク回避ばかりしていては上達に繋がらない時もあり、無理をしてしまう事があります。予期せぬ動き・貰い事故での怪我もあります。
実は私、30歳を過ぎた頃から体の変化が顕著で…単純に太りやすくなって動きにキレがなくなってきたり。パウダーの日は体力が午前中しか持たないし(笑)滑ってる時の太陽光にも弱くなり、肌が荒れたり。とにかく毎日体のあちこちで悲鳴をあげている日々です…
そんな中でも一番の悩みになってしまったのが今回の主題、
『反復性肩関節脱臼』、いわゆる
『脱臼ぐせ』です。
ちゃんぴー
今回は脱臼ぐせってどんなものか、どうして手術に至ったかを詳しく書きました!
反復性肩関節脱臼とは?
一度脱臼してから再脱臼しやすくなる、いわゆる『
脱臼ぐせ』です。

初めて脱臼した時にしっかりと整復・固定しないと起こりやすい、とよく言われますが、元々の肩の構造や最初の脱臼時の組織の損傷度合いにもよるそうです。
再脱臼の回数を増すごとに軽い外力でも起こるようになり、スポーツでの衝撃だけでなく高いところにある物を取ろうとして脱臼するなど、
日常生活でも脱臼しやすくなります。
また、「自分で整復できるのは完全脱臼でなく亜脱臼だ」とも耳にしますが、亜脱臼だからまだよかったね、というわけではなく、脱臼は脱臼だということです。(私は自分で整復したことしかないので、おそらく亜脱臼なのでしょう。)
要するに
脱臼だろうが
亜脱臼だろうが、
肩の組織に損傷を与えたりその結果緩くなったりするのは変わらないということなんだそうです。
痛いの?
最初の頃は特に痛かったです。
ぶつけて痛いのとは明らかに違う痛みがありました。衝撃があった時だけでなく、少し痛みが引きながらも数週間は違和感が続きます。
回数を重ねるとどんどん関節のクッションの役割をする袋が緩くなっていき、はずれやすくなります。なので
回数を重ね関節が緩くなるごとに痛さは軽減していきます。その分はめるのも容易になっていきました。それでも痛いんですけどね(^^;)精神的にもショックを受けます。びっくりもするし、あぁまたはずれちゃったのか、また固定かって落ち込みます。
肩関節ははずれやすい
そもそも肩関節は、よく言われる
『皿にボールがのっている状態』なんて表現がわかりやすいでしょうか、体の中でもよく動かす関節なので動きやすいように自由度のある関節です。それゆえに不安定な構造なので、脱臼しやすいそうです。

ほとんどの人の初回脱臼はスポーツ中の激しい接触や転倒などが原因で起こりますが、その際、脱臼を防ぐための組織も元の位置からズレたり損傷されてしまいます。
残念ながら、
緩くなってしまった関節をリハビリなどで根治することは難しく、手術をすることでこの緩さ、不安感を解消できる、と説明を受けました。
私が脱臼を繰り返すようになった経緯
初めて脱臼したシーズン
手術を受ける2年前の3月くらいだったと思います。
この時は『
脱臼した』という自覚はありませんでした。なぜなら、思いっきり転倒したり衝突したということもなく、はずれたような感覚もなかったからです。(ですが一応この時を初回脱臼として記事を書きます)
中級斜面でスピードが出ている状態で滑りながら、トゥサイドのターン(前かがみの体勢)で右手が少しバーンに触れ、
本当に少しだけ肩に衝撃がありました。転んでもいないのでそのままリフトまで滑り降りた時、
「なんかやけに肩が痛いな」と思いました。
痛みが翌日も続き、気になったので近所の整形外科を受診しましたが、医者に大したことないと言われ、
ロキソニンと
モーラステープをもらい終了。「肩がはずれてる状態でもないので脱臼かどうかもわからない」というような事を言われました。
ちゃんぴー
この時はレントゲンのみの診察だったんだよね。靭帯の状態も見ることができるMRIも撮れる大きい病院に最初から行けばよかったなって少し後悔。
滑り仲間の脱臼の話はよく聞いていたので怖くなり
自主的に三角巾で3週間ほど固定し、シーズンが終わるまでは無理をしない動きで滑り、そのシーズン中からオフシーズン中も再脱臼することはありませんでした。
その次のシーズン
初回脱臼から約1年後のこれも3月でした。
滑りまくって調子が上がってきたときに、パークでジブアイテムの着地の時に、明らかに『
肩がズレる』感覚がありました。

転倒はしていないのですが、
着地が平地で
衝撃をもろに受ける斜度ではありました。グリっと一瞬ズレてすぐにグリっと戻った感覚です。
これは絶対に脱臼だと思いました。めちゃくちゃ痛くてそのまま病院へ。ちなみに不安もあり初回の時とは違う整骨院に行きました。
やはり
「脱臼または亜脱臼」と診断され、三角巾で
固定1ヶ月。この時点で
肩組織の中でクッションのような役割をする袋が損傷している(ほぼ無いような状態)と言われました。
仕事の都合もあり、そのままシーズンオフ。 この年はオフシーズン中も2回ほど同じように『
ズレてすぐ戻る』ような脱臼がありました。衣装ケースを顔の高さくらいの棚に戻した時と、着替えている時です。
心の中で
「あぁ、脱臼ぐせになっちゃったんだな。」と思いました。
夏に整骨院の先生に相談したら手術を提案されましたが、
復帰まで半年はかかるのでスノーシーズンには間に合わないということから、
今年はリハビリ・筋トレを頑張ってみようという流れになりました。
リハビリ・筋トレ
ペットボトルを持ち、おへそくらいの位置で左右に振るというシンプルな動作がメイン。肩甲骨の動き方と肩の筋に変な力が入らないことを意識して、とにかく手が空いたらいつでもやるようにしました。
しかし正直半信半疑で。絶対に治したいって思いながらも本当に治るの?って思ったり。仕事の忙しさや痛みを言い訳にしたり、自分に対して甘えが生じていたこともありました。

そんな時に大先輩プロスノーボーダーに慰められました。
「リハビリってね。本当に強い意志があっても、続けられる人ってほんのわずかなんだよ。どんなプロ競技者でも、リハビリの内容問わず、やりきるのってとても難しいことなんだよ」と。身をもって実感。
後日談になりますが、「肩の周りの筋肉を強化して手術をせず復帰できたという競技者は僕も聞いたことない」と担当の医師も言っていました。(頑張ってもらうために最初には言わなかったけどって笑ってました。おい!笑)
3シーズン目
それでもある程度は筋トレの成果は出るだろうと思ってました。
初回脱臼から3年目となるシーズンが始まり、2、3日滑走してみて問題なし!よく動く!
「気をつけて滑れば大丈夫かな」くらいに思ってました。甘かった。しかもスノーボードに関係ないところでまた、ズレました。
この時にやっぱり手術しかないと思い始めました。 幸せなことに、職場の方々は私がスノーボードを愛していること、そのためにも仕事は一生懸命やるというプライドがあること、そして肩の調子が悪いこともとても理解してくれていました。肩に無理な作業はフォローしてくれて、そんな状態でも滑ることを選ぶ私を応援してくれました。本当に感謝でいっぱいです。
このシーズンではかなり気をつけて過ごしていても
4回の亜脱臼、その他にも
グリっと少しズレるような不安定感、
痛くて寝返りを打てなくて目がさめるなど、
ずっと肩への不安がありました。 そのために挑戦できなかったこと、楽しいはずのことが楽しめなかったりと、すごく勿体無い時間もありました。
身体に不安があると、転ぶことが怖くなります。転ばないように滑っているだけでは、上達のスピードが全然違いますし楽しくない。
そして私の場合受傷した肩だけでなく、それをかばうために変な身体の使い方をしてしまい体中が痛くなりました。特に首は毎日違う箇所が痛くなり、寝ても覚めても痛い、しまいには吐き気がするほどでした。
手術を決意・実行にうつすまで
手術したい!と思ってはいても、わからないことや不安だらけでなかなか行動できませんでしたが、病院の先生によく相談して専門の先生を紹介していただけることになり、前向きに手術を決意できました。なぜそれまで迷っていたかというと、
- 単純に怖い。痛いって聞くし
- 手術ではずれにくくはなるけど、受傷した動きをまた繰り返せば、再発も有り得る
- 傷跡が残るよね…(一応嫁入り前)
- 仕事どうしよう、どれくらい休まなきゃいけない?
- 来シーズンに間に合うかな
- ただの趣味なのに手術してまでやりたいのかな
- 手術ってやっぱりお金かかるのかな
そんなことを毎日考えていました。お金がどのくらいかかってどんな手続きが必要なのか。保険が効くのか、どんな準備をすればいいのか、考えることは山ほどです。
先生が一つ一つ解消してくれました。具体的には内視鏡を使うから傷跡は小さくて済む、スノーシーズンに合わせて手術の日程を決める、高額医療の対象になるのでお金はそんなに心配しなくて大丈夫、などです。
何より、
今常に抱えているいつ外れるかわからない不安は少なくとも解消されると言っていただき決心がつきました。確かにスノーボード以外でも不安が付きまとい、何をするにも肩を気にして行動していました。
もう ”スノーボードをやめればすむ話” ではなくなっていたのです。(そもそもやめる気はないですけどね笑)
まとめ
これだけ脱臼を繰り返していても夏の間安静にしていればある程度快復するので、本格的に手術しようってなるにはそれなりの決心が必要でした。どうやったらはずれちゃうかもだいたいわかって来てるし、
その動きをしなければいいだけ。スノーボードみたいなとっさの動きが必要なことをしなければいいだけ。そう言い聞かせていた時期もありました。
でもそれは一生この不安感と生きていかなければならないってこと。
残りの人生を楽しむために、この不安感は捨てたいと思いました。
次回からは準備したこと、いよいよ入院・手術に向けて書いていきます!
状況の記録続きます。よかったら参考にしてください!